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座・twitter連歌 (下書)

twitterで興行中の連歌(@zrenga)記録用

   
カテゴリー「満尾」の記事一覧

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百韻『長廊下』の巻

百韻『長廊下』の巻
                   2010.6.30~2010.7.17


1 発句 長廊下ごとりと寝入る蝉時雨    夏  がじゅまる
2 脇   まづは木の葉の告げる夕立    夏  私 
3 第三 さくさくと足下かろき遊歩道       彼郎女
4     更待月を待てど空しく      秋月 玄碩
5    子と共に食ひ尽くしたる栗や豆   秋  氷心
6     テストパターン映る朝寒     秋  不夜
7    目で追うも影だけ残すジョウビタキ 秋  海霧
8     笛に誘はれ行く村芝居      秋  草栞

9    越後獅子山路ふみわけ急ぎをり      百
10    思ひのほかに遠き鞍馬よ        私
11   繰り返すGPSの合成音         不夜
11   好いひとを雪がへだてる露天風呂  冬恋 氷心
12    ここにいるわと氷柱で合図    冬恋 栞(両句に)
13   囚われし姫居る塔の朧なる     春恋 がじゅまる
14    リボンの騎士の駆るは若駒    春  不夜
15   シチリヤの花を散らしてタンクレディ 花 百
16    いづれしぶさのよさわかるらん     私
17   舌でなく喉で飲めとや缶ビール      私
17   古道具素性は実はゴミの山        私
18    汗の一日終へて腑抜けに     夏  不夜(両句に)
19   竹婦人冷たくなって待ってます   夏  百
20    夫はわたしに母をみてゐる       私
21   書斎より計ったやうにお~いお茶     不夜
22    依存体質変へるのは骨         私
二オ
23   我が祈願キャリーオーバー年越して 新春 私
24    リターンマッチを誓ふ松すぎ   新春 不夜
25   東風吹きてやけ棒杭に火が点きて  春恋 がじゅまる
26    嬉し恥ずかし老いらくの恋    恋  玄碩
27   さりげなく統一感でペアルック   恋  私
28    時に訪ねる阿吽の仁王         海霧
29   あをによし寧楽の都の遷都祭       栞
30    バス乗り継いで自転車を借り      百
31   岩鼻に我も真似せむ月の客     秋月 不夜
32    おもはず口に尾花一本      秋  私
33   騙し合ひ果てるともなく露に濡れ  秋  栞
34    先陣競ふ生食磨墨           百
34    素鞍の青を包む朝霧       秋  氷心
35   満々と長江の面冬近し       秋  海霧
36    租界守れと並ぶ砲艦          不夜
二ウ
37   楽しみは夕食後の酒保開け        氷心
38    外人部隊明日を知らざり        不夜
38    無礼講ゆめこころ許すな        私
39   いずこより機密事項が洩れたやら     彼郎女(両句に)
40    なりすましには注意あそばせ      栞
41   あめんぼうおのれは蜘蛛か馬なのか 夏  氷心
42    青鷺じつと池面うかゞふ     夏  私
43   夏暁の陽昇るごとくに立ちにけり  夏  がじゅまる
44    揃ひの寝巻きで宿前の浜        私
45   号令は竹刀片手の鬼コーチ        不夜
46    家に帰れば満点パパで         百
47   逢引を重ね浮名を流したり     恋  栞
48    わが子の父は妻の愛人      恋  蘭
49   あらだてゝ地獄見るより知らんぷり    私
50    浮世くらませ散る花の蔭     春花 がじゅまる
三オ
51   猫の子と遊ぶ画伯は坊主刈     春  不夜
52    老いの春にて娶る新妻      春  私
53   婿殿も紋付袴新調し        恋  百
53   末の児も無事に大学卒業し     春  彼郎女
54    期待ふくらむデジタルネイティブ    栞
55   飯だけは三度三度を定時刻        氷心
56    切羽詰まればわざと懲役        私
57   網笠の瓶底めがね枯野行く     冬  不夜
58    しぐれてなにも見えぬふるさと  冬  氷心
59   洋館の裏にはたしか詫助が     冬  海霧
60    主人なき庭色々の満つ         がじゅまる
61   ゆふされば蛍の生ふるやへむぐら  夏  私
62    飽かず眺むる短夜の月      夏月 栞
63   あがひざを枕にをとこねまるなり  恋  氷心
64    縁と思へばにくさいとしさ    恋  不夜
三ウ
65   じゃじゃ馬を馴らしたはずが馴らされて  私
66    老舗の系譜婿の代々          がじゅまる
66    カウボーイもとメジャーリーガー    不夜
67   仕込まれて大食いになり廃業す      百
68    どすこい根性役に立つらん       私
69   雨のたび崩れし巣口なほす蟻    夏  私
70    賽の河原に積む石の数         不夜
71   すれ違ふツアー登山の列長く       私
72    日もとっぷりと暮れ道遠し       栞
73   独り身のどこか落ち着くネットカフェ   百
74    作家きどりでリレー小説        私
75   入力の画面に落花二三片      春花 不夜
76    朧な松に一句つぶやく      春  私
77   望の夜に手枕なんて夢ばかり   春月恋 栞
78    汝れ酔ひつぶれ我れゑひもせず  恋  私
名オ
79   常になく愛い奥さんは超肥えて   恋  氷心
80    神に捧げるフラは海辺で        海霧
81   豊年の来る方より風の吹く        がじゅまる
82    季節感なき市の食材          不夜
83   もちまるめ万作祝ふも雑のうち?     百
84    幕間芸にて人間国宝          私
85   なにごとも日々精進の積み重ね      私
86    滅私奉公報はれずとも         栞
87   我が命ささげ今さら悔ひもせず      彼郎女
88    ゲリラ豪雨のメール警告        百
88    大海となれ一滴の水          私
89   オフィス街色とりどりの傘の行く     不夜(両句に)
90    あしもとみつつわれつゆ知らず     がじゅまる
91   「満月が綺麗ですよ」とメールあり 秋月 彼郎女
92    秋の七草葛たらずとも      秋  百
名ウ
93   荻のこゑせめて飾らん庵の床    秋  私
94    名残を惜しむ風炉もやつれて   秋  栞
95   入院をあすに控えた日曜日        氷心
96    空気察すや猫のまつはる        私
97   公園の植ゑ込みまでも花筵     春花 私
98    風船売の声はハスキー      春  不夜
99   春泥は子犬を抱いて初散歩     春  百
100   空見上ぐれば鳥雲に入る     春  彼郎女


※ 特にことわりがなければ、同じ番号の句は、最後の句に次の句が続いたことを示す。
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