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座・twitter連歌 (下書)

twitterで興行中の連歌(@zrenga)記録用

   

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百韻『五月雨を』の巻

第十百韻 『五月雨の』の巻
2011.06.01~07.03

1 発句 五月雨の降りてとゝのふ山田かな  夏  私
2 脇    一軒家にて祝ふ早苗饗     夏  草栞 早苗饗(さなぶり)
3 第三 遠方に幼言葉の聞こえゐて        ね子 遠方(をちかた)
4      孫より猫を可愛がる祖父       私 祖父(じじ)
5   一日を無為に過ぐして夜長し     秋  ね子
6     更待月の侘しさに堪え      秋月 栞
7   あはれ蚊を障子の外にみちびいて   秋  私
8     手塩に掛けし弟子の旅立ち       ね子
初ウ
9   マジックのBGM を一新し          栞
10    夢の舞台に乙女らが舞ふ        郎女
11  タカラヅカデートとしては高くつき  恋  私
12    口説いてみればニューハーフなり 恋  ね子
13  水仙の甘きかほりの似合ふひと    冬  郎女
14    石焼薯をやり過ごせずに     冬  栞
15  江戸情緒たづね歩いて路地や辻       私
16    行き止まりにぞ好機潜める       ね子
17  からくりを張り巡らせて古屋敷       郎女
18    人目隠れて棲む小人たち        栞
19  家事すればただと人情大家さん       私
20    新入生は同郷訛り        春  ね子
21  花むしろ守りを頼む知らぬ顔     春花 郎女
22    巣立ち鳥来て餌をついばむ    春  栞
二オ
23  事もなく油揚げなど掻つ攫ひ        ね子
24    金がもの言ふ企業買収         私
25  失敗といふオプションは考慮せず      栞
26    ただ白球を追ひ駆けるのみ       郎女
27  松ばやし木下闇は涼しかり      夏  私
28    物の怪の気に満ち満ちてゐる      ね子
29  丑三つの刻に煌めく五芒星         郎女
30    美神を前に僕となりて         栞 僕(しもべ)
31  新婚の課長定時に帰宅する      恋  ね子
32    月もよしとて急遽合コン    秋月恋 私
33  飲み比べ薦め酔はせる濁酒      秋  栞
34    からりからりと瓢かわきぬ    秋  郎女 瓢(ひさご)
二ウ
35  ガラス戸に陽射しやはらぐ六畳間      私
36    ご飯ですよの声懐かしく        ね子
37  子らの手を引いて訪ねる独身寮       郎女
38    白旗掲げ一時休戦           栞
39  与党対野党にあらず枯野原      冬  ね子
40    うらは無心にゆりかもめ舞ふ   冬  私 うら(浦 and/or 心)
41  空の木にいざ言問はん天の声        栞
42    少女の熱き想ひをのせて     恋  郎女
43  あへぬまゝ月日流るゝ花筏     春花恋 私
44    八十八夜を駆けてゆきたし    春  ね子
45  ゴールデンウィークこそが稼ぎどき  春  郎女
46    句集作りのSOHO倶楽部         栞
47  育メンは仕事半ばに席を立つ        ね子
48    チャイムとゝもに帰るコールか     私
49  教室に携帯電話置き忘れ          栞
50    夜が明けるまでwebでツイート    郎女
三オ
51  essayを作家気取りで書きためて    私
52    つれづれ過ぎてものぐるほしけれ    ね子
53  原文で読めと言はれてみたものゝ      郎女
54    野外シネマで恋のレッスン    恋  栞
55  満月は狼男を誑かし        秋月恋 ね子
56    遠き雲居を走る稲妻       秋恋 私
57  わびぬれて浅茅が宿に辿り着き    秋  栞
58    昔語りに涙雨ふる           郎女
59  同期会かほでわからず名乗り合ひ      私
60    ガキ大将は文部大臣          ね子
61  まあ俺についてこいよと胸を張る      郎女
62    なさねばならぬメダル獲得       栞
63  一日ですつからかんのラスベガス      ね子
64    あだな燭蛾に悔いはあるまじ   夏  私 燭蛾(しょくが)
三ウ
65  井戸水で冷した西瓜いさぎよく    夏  栞
66    叩きて割れば色あざやかに       郎女
67  あらうれし明石の塩がま桜鯛     春  私
68    眼にちらり浮かぶ春愁      春  ね子 眼(まなこ)
69  いもうとも卒業の日を迎へをり    春  郎女
70    謝恩の席に集ふ花の輪      春花 栞
71  幾年の思ひを胸に秘めたまま        ね子 幾年(いくとせ)
72    打てば血がわく祇園太鼓よ    恋  私
73  待ちきれず小路の茶屋に誘ひ入れ   恋  栞
74    団子喰ふ間に入る横槍         郎女
75  すいとんが美味でひもじさ伝はらず     私
76    思ひやらるる夏の節電      夏  ね子
77  それなりの制約がありクールビズ   夏  郎女
78    掟破りのヒーロー出でよ        栞
名オ
79  変身を試みれども我はわれ         ね子
80    ちまたの小町に返す流し目    恋  私
81   短くも美しく燃え露と散る     秋恋 栞
82    残る蛍は君がたましひ      秋恋 郎女
82    月見の酒に酔はされるまゝ    秋月 郎女
83  ほのゆれてうつろひ初むる秋の草   秋  私 両句に
84    浦の苫屋は人影もなし         ね子
85  今むかし藻塩の身をや焦がすとふ      郎女
86    夕餉のけむり立ちのぼりつつ      栞
87  買ひだめもいいものですと冬籠り   冬  ね子
88    積読本を炉辺に読まばや     冬  私 積読本(つんどくぼん) 炉辺(ろべ)
89  寝ては覚め謎解き推理繰り返し       栞
90    パズルの付いた日めくりめくる     郎女
91  仏壇に快気お礼の香焚いて         私
92    昨夜の夢はラベンダー色     夏  ね子
名ウ
93  久方のすがしき寝覚め避暑のやど   夏  郎女
94    窓の向こうはマグリットの絵      栞
95  現世とは何かと問はれ目を逸らす      ね子
96    むゝゝと唸りどつと冷や汗       私
97  奪衣婆の座る番台後にして         栞
98    川面見やれば風きらめけり       郎女
99  晴れ晴れと春を感じて花盛り     春花 ね子
100   ひらりひらりと初蝶の舞ふ    春  郎女
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